新型コロナウイルスの影響でマスクが市場から消え、人々が我先にとマスクに群がり…と、パニックに陥ったのも束の間、今やマスクは売れ残る程の飽和状態とのこと。しかし、そんな中にあって未だにマスク神話は根強く、マスク未着用者はマナー違反者というレッテルを貼られるという珍妙な社会になりました。抑々、マスクは何の目的で着用しているのでしょうか。マスクで感染症を予防できると考えているのならば自分がマスクを着用していればいいだけのことで、マスクをしない人を殊更に悪人扱いする必要はないはずです。両親はマスクを着用しているのに小さな子供にはマスクを着用させない家族連れを見掛けます。小さな子供はマスクを嫌がり外してしまうので端からマスクを着用させないのでしょう。マスクを着用しないと危険だというのであれば、マスクが着用できない小さな子供を連れてまで外出するのは一体どういうことなのでしょうか。所詮マスクなど気休めに過ぎません。気休めでもいいというのであれば、それはそれで結構。但し、気休めでマスク未着用者を批判するのは止めていただきたい。間もなく梅雨入りを迎えようとしています。7月、8月と、盛夏、酷暑の季節がやってきます。恐らくその頃には殆どの人がマスクを着用しないことでしょう。
さて、最近当院へ来院される方々の殆どが眠気や頭痛を訴えます。これは、マスクを着用することによって低酸素症に陥っているものと考えられます。一日中マスクを着用することによって呼吸が浅くなり、脳に酸素が行き渡らなくなる。その結果、眠くなっているだけのことです。脳が浮腫み、逆に夜眠れなくなるという悪循環に陥っている方まで見受けられます。
介護施設や教育機関等、職種によってはマスク着用が強制される職場環境もあることでしょうが、せめて日に数回はマスクを外して深呼吸をするなど、意識的に深呼吸を心掛ける習慣を身に付けましょう。そうでもしなければ、このままでは我々はどんどん弱体化してしまいます。呼吸が浅くなることが体にいい訳がないことなど、小さな子供さえも分かることです。だから子供はマスクを外すのです。健康な人はマスクを着用せず、過度の消毒もやめましょう。
社会と足並みを揃えないと痛烈な批判や理不尽な制裁の対象となる馬鹿げた世の中にあって、施術者として多くの人々が本来の健康を損ねられることを憂う毎日であります。
2020年06月08日 06:45