骨格矯正について
「骨格矯正」は、或る意味に於いて整体療法やカイロプラクティック療法の真骨頂ともいえる手技です。一般的には人体の土台ともいうべき骨格の歪みを手技で正すことを骨格矯正と称する訳ですが、“なぜ骨格が歪むのか”といった本質的な疑問に対し、残念ながら的を得た回答をこれまで耳にしたことはありません。カイロプラクティック療法は、椎骨神経と臓器の関係を明らかにし、各椎骨の変位が関連する臓器に何らかの影響を及ぼすという理論を体系化した施術法ですが、子宮の問題であれば、T12(胸椎12番)からL4(腰椎4番)が関連しますが、この関連椎骨の転位をどのような基準で、また、どのような検査法で判定するのか、そして、どの椎骨の歪みをどう捉え、どのように矯正すればよいのでしょうか。特に歪んでいる椎骨だけを手技でアジャストし、周辺の筋組織を緩解するだけで本当に子宮の問題が解消されるのでしょうか。
骨格(骨)は、歪む理由があって歪んでおり、いわば自然な生体機能現象です。骨の歪みが意味するところを深く考察せず、単調な骨格矯正を施したところで単なる急場しのぎに過ぎず、そこに骨格矯正手技の盲点があると指摘せざるを得ません。それでは矯正ではなく「強制」です。無理に強制せずに歪みと「共生」しながら、歪みを受け入れ、歪みの必要性について理解していくことが肝要です。
当院でも骨格の歪みを重視しますが、骨格の歪みを判定する為に筋肉反射テストで精細な検査を行います。最も大切なのが検査である為、検査は正確且つ確実に行わなければなりません。また、矯正に関しても施術者の影響を及ぼすことのないよう極めて軽微な手技によって、生体本来の治癒機能を阻害することなく本来の健康体(回復)へと導きます。また、当院の施術は、従来の整体やカイロプラクティックなどの手技療法とは生体(体)の捉え方が全く異なります。生体は全身のあらゆる器官が呼吸運動をしており、体をパーツや部品のように部分的に見るのではなく、広い視野で全体的に見渡さなければ体内で発生している問題を的確に捉えることができません。残念ながら現時点で国内に於いて本物のカイロプラクティック療法の技術を備え持っているカイロプラクターは殆ど存在せず、大多数が曖昧なストレッチやマニュピレーションの名目で無資格マッサージに終始しているのが現状です。そんな手技では真の回復は望めません。従来の整体やカイロプラクティックなどの手技療法で改善されない方、あきらめずにご相談ください。
2016年07月23日 08:58