回復の明暗
急性腰痛(ギックリ腰)で来院された59歳男性と60歳女性。鹿嶋市在住の59歳の男性は、4月1日(金)に発症し、10日後の4月11日(月)に来院。症状の悪化を懸念し、ゴールデンウィークに予定していた沖縄旅行を断念して施術に専念。7回目の施術後、ようやく完治。
埼玉県さいたま市在住の60歳の女性は、5月13日(金)に発症し、7日後の5月19日(木)に来院。子宮ガンの後遺症で以前より当院の施術を受療している姉と共に事前に予約をされていた為、予約当日までひたすら寝ていたそうです。当日は車から降りるのも大変に難儀をしましたが、1回の施術で本人も驚くほど劇的に回復。痛みも解消され、可動範囲も大きく広がりました。
年齢的にも然程大差ない同じ症状の2人。2人の回復の明暗を分けた要因は何だったのでしょうか。
男性は腰椎椎間板ヘルニアの手術歴があり、これまでに何度かブロック療法(ブロック注射)も経験しています。また、多忙から無理を強いられて更に症状が悪化して来院されました。一方、女性は手術歴もなく、症状が発症して以来、入浴を避け、鎮痛剤なども服用せず、出来る限り安静を保っていました。男性は、手術やブロック注射によって痛みを抑え続けてきたものの、鎮痛療法によって回復力が低下していました。一方、女性は無理をせず安静を心掛けたことにより、たった1回の施術で回復力が充分に発揮されましました。
人間のみならず、生体には不調に陥った時に自力で治癒させる為の回復力が備わっています。手術やブロック療法、鍼灸、マッサージ、整体やカイロプラクティックなどによる骨格矯正などは、すべてが痛みを抑える為の方法手段であり、結果的に回復を妨げる悪因となります。従って、一時的に痛みが鎮まることはあるかも知れませんが、根本的に改善することはありません。残念ながら、巷に溢れる多くの療法が根本治療を標榜しつつも、結局は痛みなどの症状を抑える対症療法に終始しているのが現状です。
腰痛により右足に痛みや痺れの症状がある場合、痛む右側に異常があると思われがちですが、右足と左足の筋力を比べてみると、痛みがある右足の方が筋力が強い場合が殆どです。それは、痛みを感じられている方が正常であるという証であり、痛みそのものが症状を治す為の作用である現れです。痛みは自ら症状を治す為の正常な生体機能現象であることから、当院では鎮痛を目的とした対症療法は行わず、体に本来備わっている治癒機能を正常化させ、回復力が充分に発揮されるよう後押しをする施術を行っております。従って、施術を受療する以前よりも早く回復するのが大きな特徴です。同じ急性腰痛でも、前述の男性と女性のように様々な要因によって効果には即効遅効の個人差はありますが、確実な回復を望まれる方は一度ご相談ください。
2016年05月18日 08:29