症状の原因は患部に非ず
左肩の痛みを訴えて来院された30代女性。マッサージ(整体院での無資格マッサージ)6回、整骨院での低周波治療器と鍼治療を3回受けてきたそうですが、徐々に痛みが増し、腕が上がらなくなってきたとのことでした。いずれも患部をひたすら揉んだり擦ったり、患部に刺鍼するだけの対症療法だったようです。筋肉反射テストで全身を検査していくと、最終的に子宮に辿り着きました。子宮を正常化させることにより、水平にすら上がらなかった腕が耳に着くまで一気に上がるようになりました。
痛みは結果に過ぎず、いくら痛む箇所を刺激したところで良くなるはずがありません。打撲や捻挫など患部に直接的な原因があるような場合であっても、実はまったく別の箇所に本質的な原因が潜んでいる場合が殆どです。以前この日記でご紹介した良性乳幼児痙攣の症例の場合は右側頭葉に問題がありましたし、ある40代の女性の膝痛は同側の上甲状腺動脈に問題がありました。別の50代女性の腰痛と股関節痛は上行結腸に問題がありました。このように、症状の原因を特定しないことには改善することはありません。マッサージも骨格矯正も刺鍼も無駄です。また、症状の原因を追求しようともせず「ストレス」「姿勢が悪いから」「体が硬いから」などという単純で馬鹿げたことを平気で言いのける治療家が後を絶ちませんが、そのようなことで体調不良に陥るほど生体は単純ではありません。本気で悩んでいる方は、本気で自身の体の状態を知ろうとしてください。脳はその答えと治し方を知っています。当院は、脳の導きに従って施術をするだけです。何をやっても改善しないという方、諦める前に一度ご相談ください。
2016年05月10日 08:28