体全体でみる
“膝が痛い”“肩が上がらない”“肌荒れ”等々…患部や主訴は様々です。しかし、皆さんが訴える患部は、体全体(全身)からみると一部に過ぎません。血管ステントや人工関節、人工肛門、ペースメーカー等の例外はありますが、基本的に人間の体は部品交換をするような訳にはいきません。当院では、施術後、稀に別の症状が発症することがあります。例えば、施術後に急に肩こりが発症する場合など。「余計悪化したのでは」と思われるかも知れません。しかし、それこそが真の回復であります。患部の痛みだけが消えるのではなく、脳の治癒機能が体全体のバランスを取りつつ回復方向へと向かわせている為です。この現象を「ルービックキューブ」に例えると分かりやすいかと思います。ルービックキューブは、三次元幾何学を応用した各面の色を統一させることを目的とした立方形パズルですが、ある一面の色を揃える為に、別麺の色が崩れます。しかし、そうしていくうちにやがて全面の色が綺麗に揃います。回復の途上にある体の状態は、これに酷似しています。
別の新たな症状が回復の兆しと見て取れた時、既に体は回復のレールに乗っています。不安なのはよく分かりますが、どうか慌てず騒がず、心静かに自身の回復力を感じ取ってください。
2015年05月03日 05:36