4年振りに被災地へ
陸前高田市は、市内の約7割が壊滅的被害を受け、人的被害は、死者行方不明者合わせて1808名と、岩手県の中でも特に甚大な被害を極めた地域。ニュースで取り上げられているように、低い土地のかさ上げ作業が進められていました。巨大なベルトコンベアが至るところに張り巡らされ、ピラミットのような形状で海岸の景色を遮断するように土が盛られている光景からは、ここに人間のの生活の営みがあったとは到底思えず、かつての懐かしい町並みが過去のものになってしまった様子が、更に郷愁の念を助長させるようでありました。
震災から5年が経過すると、国の特別措置が終了し、罹災証明書は失効します。東日本大震災は何かにつけて阪神淡路大震災と比較されがちですが、災害の規模という意味では比になりません。そういった意味では5年という年月が充分とは思えませんが、それでも東北の皆さんは前向きに生きています。
“災害のせいにしてはいけない”という声を聞いたことがあります。東北人らしい思考だと感銘を受けました。陸前高田市から東北自動車道一関ICのある一関市へ向かう途中「ありがとうございました 私達は負けません」という看板が目に止まりました。また必ず伺います。
2015年03月25日 11:00