13歳 男子中学生 腰椎分離症の症例①
画像の通り、腰椎5番左右横突起、特に左側が大きく分離しているのが明らかです。分離症の画像診断は、大体の場合がぼやけるように写る場合が殆どですが、このケースは誰の目にも明らかなほど鮮明に分離部位が写っています。離合部分が離れ過ぎている為に痛みを全く感じないようです。初回施術時の筋力検査を行うと、両下肢に力が殆ど入らない状態でした。このままでは脊髄神経伝達が正常に作用せず、成長の過程にも悪影響を及ぼしかねません。筋肉反射テストで全身を詳細に検査をしていくと、画像には写らない腰椎3番、4番からも損傷の反応があり、それに伴って骨盤全体の著しい後屈が見られます。中心脊髄、左側脊髄硬膜、腰椎5番棘突起後下方左巡、腰椎5番後右旋をメジャーにて律動調整。施術後、下肢にしっかりと力が入り、骨盤の後屈が完全に解消されました。翌日、鈍っていた知覚神経の正常回復により、下肢全体に違和感が発症。ところが、腸腰筋検査で下肢及び腰部の筋力検査をすると、信じられないほど腸腰筋の筋力が強力になっていました。後日、再び1泊して受療するも、更に腰部及び下肢の違和感が発症しつつあるものの、下肢の筋力は更に強力になっていました。
痛み=異常という思考では、真の回復を見誤ります。この場合、腰痛、下肢痛、違和感などの刺激は、知覚神経が正常に回復してきたという証。決して悪化ではありません。悪化であれば筋力は低下します。要するに「正常に痛みや刺激が感じられるようになった」ということです。この場合の痛みなどの刺激は回復に向かう為の恒常性機能現象がもたらす回復の兆しなので、受傷時の痛みとは異なります。この現象を経て、身体は正常な回復へと向かいます。治癒には多かれ少なかれ痛みが伴います。何事もなかったかのように痛みが消滅するような、ご自身の都合で身体の症状が消失する奇跡は現実的ではないので、あまり期待されない方が宜しいでしょう。真の治癒を望むのであれば、回復に伴って発症する痛みを希望的な痛みとして受け入れることが肝要です。手術は延期になったとのことなので、回復の為の治癒力を阻害することなく、より自然な形で回復していくであろうと考えております。広島県から長旅を経て交通僻地である神栖市にまで足を運ぶ真剣さに応えるべく、当院では引き続き全身全霊を以って最高の施術を実施して参ります。
茨城県神栖市にある栄光堂整術院では、腰痛、肩こりからぎっくり腰、難治症状、原因不明の症状まで、手技療法の最高峰・律動法にて幅広い症状に対応致しております。腰痛、肩こり、頭痛などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。鹿嶋市、潮来市、鉾田市、行方市、水戸市、つくば市、銚子市、旭市、香取市、成田市、その他、遠方の地域からも来院されております。
2024年05月28日 19:07