小児うつ病の真の原因
神栖市内の保育園年長の6歳女児。正月明けより断続的に悪心、吐気、腹痛などを訴えるようになったとのこと。保育園の看護師より精神的ストレスによる小児うつ病ではないかとの指摘を受け、精神科の受診を勧められる。母親曰く、急に意味もなく泣き出す精神不安定、食欲不振、発汗異常、過呼吸、腹痛、吐き気など、小児うつの症状に酷似しているとのこと。全身硬直状態で激しく振戦し、身の置き場がないと激しく泣き叫ぶ女児。暑い暑いと泣き叫ぶ割には体表は冷えて鳥肌が立っています。見ていて非常に痛々しく辛い状況ではありますが、このような時こそ冷静沈着な精神での望診検査が要求されます。両舌症候、大脳拡張異常、CSF下向異常、脳下垂体前後方転位、トルコ鞍前前方転位、全肺呼気異常、全消化器、S状結腸収縮、直腸後方左旋、全消化器より大便連鎖球菌反応(+)。小腸をメジャーとして腰椎5番の後方左旋転位で脊椎調整。施術より10分後、強い腹痛を訴え出してトイレに行くと、大量の排便がありました。何と、女児は1週間も便秘だったといいます。全ての症状の原因は便秘によるものだったのです。母親も自分でトイレに行けるようになった女児の排便の有無まで確認しきれず便秘に気付かなかったそうです。
便秘が続けば大人であっても苛々や食欲不振、肌荒れなど、様々な体調不良に陥ります。ましてや腸は第二の脳ともいわれており、腸の働きが鈍れば心身の不調に繋がることは医学的にも知られているところです。もしあのまま便秘で精神科を受診させられていたら、わずか6歳の小児さえもうつ病扱いを受けて薬漬けにされるところでした。ろくな望診も触診もせず、単に薬を処方するだけのマニュアル医療の被害が窺い知れるような事例であるのと同時に、改めて正確な筋肉反射テストによる検査の重要性を痛感した好例でもありました。その後、女児はすっかりご機嫌になり、また、便秘の恐怖を痛感したことで積極的に排便を試みるようになったそうです。
2023年01月14日 07:57