難治症状を改善する律動法 栄光堂整術院｜茨城県神栖市

高齢者の不眠症の原因を見直す

不眠症を訴える方は高齢者が圧倒的に多いのですが、困ったことにその殆どが眠剤(睡眠導入剤)を服用しています。今や眠剤はドラッグストアなどで誰でも簡単に購入可能で、先日、某ドラッグストアの薬剤師に訊ねると、種類も豊富で驚くほど売れているそうです。自称不眠症の方の話を訊いていると、不眠症というよりは眠剤依存症に陥っているような印象を強く受けます。また、そういう方は大抵が昼寝をされています。それでいて眠剤を服用しなければ１日２時間程しか眠れないと仰ります。果たして本当に１日２時間しか寝ていないのでしょうか。その割には食欲もあり、声も大きく、私の説明や施術を遮ってまで強引におしゃべりをされます。それはもう元気なものです。

眠れないのは体に何かしら眠れない理由があるからです。その理由を無視し、眠剤を服用してまで強引に眠る必要はないのです。昔の医師は安易に薬など処方しませんでした。風邪を引いても「風邪に特効薬などない。お粥でも啜って温かくして寝ていなさい」という程度でした。便秘といえば浣腸でした。患者を決して甘やかしませんでした。昨今の医師は何かにつけて薬を処方したがります。呆れることに、風邪の症状に抗生剤を処方したり、薬を断ると怒る医師さえいるといいます。不眠などと言おうものならば嬉々と眠剤を、極めつけは精神安定剤まで処方するという営利主義甚だしい悪徳医師までいるというから驚きです。

規則正しい生活と適度な運動を心掛けていれば不眠など解消されるはずです。昼夜逆転の生活をリセットするには決して昼寝をしないことです。昼寝しておきながら夜眠れないとは愚の骨頂。人間、たかだか２～３日眠れない程度のことでは死にません。残念ながら当院はリラクゼーションではありませんので、当院の施術ではリラックス効果は望めません。施術者も癒し系やイケメンではありません。体の訴えに誰よりも耳を傾けねばならないはずの本人でさえ体の訴えを無視するのですから、施術者である私が本人以上に体のことを思い、理解して差し上げなければならないのです。少々のことで慌てず騒がず、体の訴え(症状)に耳を傾ける余裕を持ってください。長年生きてきたご自身の体を信頼し、尊重してください。